2006/12/16

緯度経度から『標高』を算出するAPIを公開

「緯度経度から○○算出API」シリーズ第二弾(?)ということで、次は『標高』を算出するAPIを公開してみました。

LatLng2Height:::緯度経度から標高算出API

標高の算出には、NASAが無料で公開しているSRTMを利用しています。スペースシャトル「エンデバー」のミッション(2000年2月)で得られたデータから作られたものだそうです。スペースシャトルって打ち上げのシーンが注目されがちですが、宇宙でも色々とやってるんですね・・・

このSRTM、そのデータ粒度にいくつかバリエーションがあるんですが、本APIでは、その中の「SRTM3」というのを使用。これには、陸地部分の緯度経度3秒毎の標高データが格納されていて、地球全域をカバーしています。3秒ということは、だいたい90メートル間隔くらい。残念ながら今回は、レンタルサーバのストレージ容量制限のため、対象領域を日本だけとしました。
(そのうち、日本以外はもう少し粒度の粗いデータを使うことで、対象領域を地球全域にしようとも思ってます。)

こんなリッチなデータが自由に使えるのは非常に喜ばしいんですが、とても重大な問題が・・・
それは、このデータで得られる標高の値が、日本で正式な測量成果として用いられている標高の値と、だいぶずれてしまっているということ。これには、センサ自体の誤差などの原因もあるとは思いますが、もっとも大きな原因(と思われるの)は、参照しているジオイドモデル(標高を0とする面)が違う(SRTMではWGS84/EGM96、日本の標高ではJGEOID2000)ということ。どうやら、最大で50mほどずれてしまうようです。この辺はどうぞご容赦を・・・

そもそも、日本国内の標高を得るために、わざわざNASAのデータを使う破目に陥ってるのは何故か?
それは、国土地理院のデータジオイドも含めて)を使うためには、面倒な手続きが必要だったり、制限が色々とあるためです。もっと自由に使えるようにしてくれればいいのになぁ・・・ぜひ、規制緩和して欲しいです。

4 件のコメント:

まさ さんのコメント...

NIKOさん作成のこのAPIを利用させていただきました。
http://42.195km.net/jogsim/
こういうの無いかなぁと探していたら、まさにビンゴのAPI。これからもよろしくお願いいたします。

NIKO さんのコメント...

> まささん
ページ拝見させていただきました。
面白い用途ですね。触ってるだけでも楽しかったです。
何か問題や要望などありましたら、お気軽にお知らせください。
今後ともよろしくお願いします。

じーたー さんのコメント...

借金して買った土地(一戸建て)が,地球温暖化による海面上昇で水没しないかと心配になり,自宅付近の標高を調べておりましたら,偶然このサイトに巡り会いました。作者のセンスと技術力に感服いたします。国土地理院のデータ(1ピース)を170円で買いましたが,等高線が複雑でよくわかりません。やはり,航空写真地図と連動したこのようなサイトの存在価値は高いと思います。でも,有料化しないでくださいね。このサイトもそのうち,学校教育の教材などで使われるかもしれませんね。今後も,こんなのあったらというものを実現させてください。

NIKO さんのコメント...

> じーたーさん
ご利用ありがとうございます。
そろそろ何か公開しようかと考えてはいるんですが、
なかなか手が出ません・・・